人中短縮について解説【人中の厚み取りと傷のつかない人中短縮の違い】

よく聞かれる質問で、

「人中の厚み取りと傷のつかない人中短縮の違いはなんですか?」

というものがあります。

まず結論を言うと、

「人中厚み取りと人中短縮、色々な作業の中で同じ作業が入るけど目的とデザインによって内容は多少変わる」

です。今から詳しく解説したいと思います。

目次

皮膚に傷のつかない人中短縮とは

皮膚に傷のつかない人中短縮、これは僕のオリジナルの施術です。

上口唇の裏側(口腔内粘膜)を切開し、口輪筋を切除し頭側に縫合固定することで、鼻下から上口唇までの距離を短くする施術です。

内部処理だけでも口唇を最大20~30%短縮することが可能です。

人中の厚み取りとは

人中の組織(皮下脂肪や口輪筋)を一部削除し厚みを調整します。

傷のつかない人中短縮と人中の厚み取りを、簡単に説明するとこんな感じです。

傷のつかない人中短縮と人中の厚み取りの違い

まず、傷のつかない人中短縮は、皮膚ではなく口腔内の粘膜、上唇の真ん中辺りを切開し、裏側の粘膜を剥がしていって、筋肉を取ったり脂肪を取ったりします。これらの組織を処理した上で、口輪筋を頭側に縫合固定すると、人中が短くなります。

=人中を短くする目的で、脂肪や筋肉を処理します。

それに対し、人中が膨らんで笑いづらい、笑っていない時でも人中の厚みがあるから口元がこんもりしておサルさんぽく見える、口元がごぼっとして見える、そういった人に対してやるのが「人中の厚み取り」です。

=その名の通り、人中の厚みを取る目的で、脂肪や筋肉を処理します。

根本的にはどちらもやっていること(=脂肪や筋肉を取る)は同じです。
ですが、目的は違うのです。目的が違うので、デザインや内容は多少変わります。

人中の長さを調節するために、その作業をすることもあれば、 上唇の厚みを取るためにその作業することもあります。それを両方併用することもあります。

人中はただ短くなればいいわけではない

「人中の長さをとりあえず短くしたいんです。」という方に対し、人中の長さを短くしたいから、スカートをまくし上げるみたいにぎゅっとあげることはできます。

しかし単純に人中が短くなっただけでは、のっぺりとした感じも残ってしまうし、横から見たときにあまりかわいくない、となることが多いです。

このふたつの画像の人中の長さは同じです。
長さは同じでもカーブがつくと短くなりますよね。このカーブをつけるためにするのが人中の厚み取りです。厚みを取るだけでなく、凹みを作ったりすることもできます。そうすることで盛り上がった口元がすっきりし、のっぺりとした平たい印象を改善することができるのです。

人中を短くするために組織を処理する、厚さ調節をするために組織を処理する、
やっていることは同じように見えますが、目的とデザインによって手術の名前も変わるし、やることも変わります。

というのが結論です。

もちろんこれらを複合してすることもできます。

実際に皮膚に傷のつかない人中短縮のオプションでは「人中厚み調整3D」というものがあります。
凹凸がない場合には人中窩形成を、人中の皮膚がぼってり分厚い場合には、人中厚み調整3Dを併用する場合があります。そうすることで盛り上がった口元がすっきりし、のっぺりとした平たい印象が改善します。

人中は短くするのはいくらでも短くできるのですが、人中に凹みやカーブがないと、横から見た際にのぺっと平らな感じの印象になってしまいます。ただ短くなっただけではかわいくなりません。人中は立体感も重要なのです。

人中の立体感についてはこちらのコラムで詳しく解説しています。
コラム 人中短縮術は『ただ短くするだけでなく凹凸も大事』

実際の症例

術式:人中短縮(皮膚を切らない)Cカール形成

皮膚切開なしの、裏側からの人中短縮の症例です。
内部組織を処理することで、人中の長さ、厚み、Cカールを全て調整しています。
のっぺりと平坦だった人中がきゅっと短くかわいくなりましたね。
唇の裏側の切開なので、お顔の表面に傷は残りません。


リスク・副作用
術後は腫れや内出血、違和感を伴います。
感染や出血、キズ、感覚異常、後戻り、ガミースマイル、鼻翼の広がり術前の説明との相違等の可能性があります。


施術費用
傷の見えない人中短縮 ¥449,000
人中厚み調整3D(オプション) +¥220,000
※これ以外に、検査費用・麻酔費用等がかかることがあります。
※モニター等で変動があります。

まとめ

「人中の厚み取りと傷のつかない人中短縮の違い」は、
「色々な作業の中で同じ作業が入るけど目的とデザインによって内容は多少変わる」

ということを説明しました。

また、人中短縮だけして人中が短くなればいい、人中がこんもりしているから厚み取りだけすればいい、
と単純なものではないことも分かったかと思います。

前から見ても、横から見てもかわいい口元にするには平面ではなく立体的に考えることが重要なのです。

当院では、患者さまの今の形態や希望を考慮した上で、組織の厚みや凹凸を調節して鼻唇角(鼻柱と上唇の角度)や口唇結節とのバランスが取れた美しい形をつくります。

人中でお悩みの方はぜひカウンセリングにお越しください。

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