





術式
- プロテーゼ抜去
- 鼻尖形成
- 鼻中隔延長(肋軟骨)
- 隆鼻(必要最小限の高さ補正)
- 眉間軟骨移植
- 猫貴族手術
経過:術後1ヵ月
施術内容
今回の症例は、以前の手術の影響で、鼻周りの骨(支持組織)が痩せてしまい、顔の中心部分がへこんで見えていた方です。プロテーゼ(異物)による骨萎縮という現象が原因でした。
へこみがあると、顔全体のバランスが悪く、のっぺりとした印象になりがちです。僕はこの改善のため、鼻の形を整える手術と、猫貴族手術を組み合わせて行いました。
手術の目的は、単に鼻を高くすることではありません。まずプロテーゼを抜き、失われた本来のボリュームと立体的な構造を回復させることです。へこんでいる部分をしっかり支える土台(支持組織)を、患者様ご自身の肋軟骨を使って再構築していきました。
「高くする」のではなく「自然な立体を取り戻す」こと
手術を行う際、私は軟部組織の厚み・骨格の形状・光の当たり方を総合的に評価しています。
そして、必要なところにだけ、ごくわずかなボリュームを足し、皮膚や脂肪などの組織を正しい位置に戻しました。意識したのは、「高さを加える」よりも、「欠損していた土台を整え、顔の中心から横顔にかけて連続した自然な立体感を取り戻す」ことです。
形成外科専門医としての僕のデザイン
僕は形成外科専門医として、多くの顔面再建手術に携わってきました。見た目だけでなく、構造的な安全性や、再建した組織が長く安定して支え続けるかという、内部の安定性まで深く理解した上でデザインを考えられます。
顔の印象は、たった数ミリのズレで大きく変わってしまいます。特に顔の中心にある鼻やその周りは、顔全体の印象を決める「中心軸」です。だからこそ、ミリ単位の慎重な調整が、へこみをなくして自然な立体感と美しい陰影を作ることに直結します。
今回の症例でも、解剖学的に見て「本来あるべき正しい位置」に組織を組み直すことを徹底しました。その結果、誰にも気づかれないほど自然なのに、顔全体の印象が整った、違和感のない仕上がりを実現できました。
以前の手術や異物による違和感が気になる方、あるいは顔の立体構造の再建を必要としていると感じる方は、ぜひ一度、僕にご相談ください。あなたの顔のバランスに合わせた最適な治療法をご提案させていただきます。
担当医師
前田 翔
リスク・副作用
感染、変形、後戻り、麻痺、瘢痕、曲がり、ひきつれ、イメージとの相違、左右差
施術費用
プロテーゼ抜去
鼻尖形成:¥337,000
鼻中隔延長(肋軟骨):¥860,000
隆鼻:¥650,000
眉間軟骨移植
猫貴族手術:¥660,000
※2025年11月時点での料金です。
※これ以外に、他院修正費用・検査費用・麻酔費用等がかかることがあります。
※モニター等で変動があります。





