「眉下リフトは皮膚を切るだけじゃない」重たいまぶたを根本から治す治療とは?:眉下リフト施術直後症例

【術前解説①】

まぶたの重たさの原因は「皮膚」だけではありません。

こちらは眉下リフトをご希望された患者様の術前写真です。

「まぶたが重くて目が開けづらい」「二重の線が埋もれる」といったお悩みでご来院されましたが、診察してみると単純に皮膚が余っているだけではなく、

  • 皮膚
  • 眼輪筋
  • ROOF(眼窩隔膜前脂肪)
  • 眼窩脂肪

といった、複数の層の厚みや突出が重さの原因になっている状態でした。

眉下リフトというと「皮膚を切って引き上げるだけ」と思われがちですが、それだけでは根本的な解決にならないケースも多いのです。

この症例では、それぞれの層にアプローチすることで、厚みの原因をしっかりと除去していきます。

【術前解説②】

“皮膚を切るだけ”では治らない理由。

まぶたの重さを引き起こすのは「皮膚」だけではなく、その奥にある複数の組織層が関わっています。

この画像では、原因となる構造を色分けして示しています:

🔴 内側の眼窩脂肪:特に「ぷにっ」と前方に突出しやすく、見た目の厚み・膨らみの原因に。

🟡 ROOF(眼窩隔膜前脂肪):上まぶたの中央付近に存在し、二重のラインを押し上げてしまうことも。

🔵 外側の眼窩脂肪:まぶたの外側の丸みや、ぼってり感に影響。

これらの脂肪が発達している場合、皮膚を切除するだけでは仕上がりに満足できないケースが多いです。

まぶたの厚みの本当の原因を見極め、それに応じて適切に処理していくことが、自然で美しい目元をつくる鍵となります。

【術直後①】

“美しい仕上がり”は、丁寧なデザインと縫合から。

こちらは手術直後の状態です。

皮膚・眼輪筋・ROOF・眼窩脂肪を適切に除去し、最小限の切開ラインで自然なスッキリ感を出すことを目指しました。

この症例で大切にしたポイントは、

  • 患者様の骨格に合わせたデザイン
  • 重たさの原因となる複数組織の適切な除去
  • 傷を目立たせない丁寧な縫合技術

術後すぐでもこのように整ったラインになっており、ダウンタイム後の仕上がりにも期待が持てる状態です。

眉下リフトでは“どこを切るか”だけでなく、“どの層をどれだけ処理するか”、“どう縫い合わせるか”まで、すべてが完成度に直結します。

【術前後比較①】

“内側のぷに感”をなくすのが、眉下リフト成功のカギです。

こちらは、術前と術直後の比較画像です。

特に注目すべきは、まぶたの内側(赤点線部分)に見られる膨らみ──これは、内側の眼窩脂肪が前方に突出している状態です。

この脂肪が残ったままだと、皮膚を切っても目元のスッキリ感は得られません。

今回の症例では、この内側脂肪をしっかりと適量切除
その結果、直後から“ぷに感”が消え、まぶた全体の厚みが解消されているのがわかります。

ポイントは「どこをどれだけ取るか」
脂肪をむやみに取るのではなく、自然な凹凸を残しつつ、不要な膨らみだけを的確に処理することで、美しい目元を実現します。

【術前後比較②】

「まぶたの厚み」と「たるみ」、両方にアプローチできるのが眉下リフトです。

上:術前
下:術直後

眉下リフトは、“たるみ”だけに注目されがちですが、「まぶたの厚み」もしっかり見極めてアプローチすることが、満足度の高い結果につながります。

この症例では、

  • 皮膚のたるみ
  • 眼輪筋の肥厚
  • ROOF
  • 眼窩脂肪

といった複数の層を適切に処理することで、厚ぼったさを一気に解消しました。

直後でこのスッキリ感。術後数週間でより自然になじんでいきます。

術式

眉下リフト
施術直後

担当医師

前之園 健太

リスク・副作用

腫れ・左右差・イメージ違い・傷あと・眉毛の毛量減・眉毛の形の変化・つり目様変化・ひきつれ・感染・糸の露出など

施術費用

眉下リフト45万円(税込)
※これ以外に、他院修正代・検査費用・麻酔費用等がかかることがあります。
※モニター等で変動があります。

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