バセドウ病の眼球突出に対する裏ハムラ手術について

Mae clinicスタッフのSです。

今日は私が体験した「バセドウ病の眼球突出に対する裏ハムラ手術」についてお話したいと思います。

バセドウ病による眼球突出や、目の下のクマで悩んでいる方は、是非最後まで読んで頂き参考にしてもらえたらと思います。

私は3年程前にバセドウ病を発症したのですが、それに伴い眼球突出があり、ずっとコンプレックスでした。今回前田先生に手術をしてもらい、とても満足のいく結果となりました。

目次

バセドウ病と眼球突出の関係

バセドウ病とは、甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンが過剰に作られることで全身の代謝が高まる自己免疫疾患のひとつです。

症状としては、甲状腺の腫大、甲状腺ホルモンの過剰分泌による症状、そして眼球突出が代表的なものとして挙げられます。

眼球突出は、目が大きくなってまぶたが腫れているような顔つきになった状態です。眼球の裏側や周りの脂肪や筋肉に炎症が起こることで、眼球が前方に押されて眼球突出が起こります。

眼球突出によりできる目の下のクマ

バセドウ病になると、目の周りの筋肉(外眼筋)と目の周りの脂肪(眼窩脂肪)が増加します。目の下の膨らみ(眼窩脂肪)が強く出っ張ると、影になり、クマに見えるのです。

眼球突出の手術

眼球突出はバセドウ病に伴って出てくる症状ですが、バセドウ病をコントロールできていても、眼球突出が落ち着くことはほとんどありません。一度膨らんだ脂肪はそのままなのです。

私は発症してから2年半で炎症がおさまり非活動期に入ったので、通院していた眼科の先生より、手術をしてもいい時期と説明されました。(MRIで判断します。)

元々通っていた病院での手術の説明は、

  • 眼窩減圧術はリスク(失明)が大きいのですすめない
  • 上まぶたの眼窩脂肪だけ取るのがベスト
  • ROOF(隔膜前脂肪)は取ったらしびれる人がいるから取らない
  • 下まぶたはそんなに気にならないから眼窩脂肪も取らなくてよい

との説明がありました。

知り合いの眼科の先生が、甲状腺眼症の治療で有名な先生がいると教えてくれたので、その眼科にも行きました。

そこでの説明は、

  • 下まぶたの裏(結膜)から眼窩脂肪を取る、それに伴い上まぶたも凹む

という説明でした。

眼窩減圧術が適応でないこと、複視や視神経症状がない状態であることから、眼科での治療でなくてもいいのかもと思い、前田先生に相談しました。

前田先生のカウンセリングでは、

  • 下まぶたの眼窩脂肪を取る、脂肪を取るだけじゃ凹んでしまうから、余分な脂肪を取った上で、脂肪を凹んだ部分に移動させる(裏ハムラ)
  • あとは上まぶたも脂肪を取る、眉毛の下から切開し脂肪を取って、たるんだ皮膚も切り取る(眉毛下皮膚切除)。眼窩脂肪を取るだけじゃ凹まなかったらROOFも取る
  • まずは裏ハムラをして、下まぶたが落ち着いてから上まぶたの手術をする(裏ハムラで下眼瞼の脂肪を取ることで上眼瞼も多少は凹むから)

という説明を受け、手術の腕も人柄も信頼している前田先生に、手術をお願いすることに決めました。

手術のリスク

裏ハムラとしてのリスクは、

・腫れ ・内出血 ・感染 ・膨らみが残る ・目袋が凹みすぎたと感じる ・膨らみや凹み具合など、仕上がりに左右差があると感じる ・目がゴロゴロする ・若返り効果が物足りない ・小じわ、しわ、たるみが残る、または増加する ・傷が開く ・白目や角膜の損傷 ・眼球の火傷 ・下瞼に傷が出来ることがある

こういったことがあります。

またバセドウ病による甲状腺眼症には、眼球突出以外にも、複視(ものが二重に見える)や圧迫性視神経症(視力が低下する)などの症状がみられることがあります。こういった症状の場合は、視神経が圧迫されて起こっている状態なので、眼科での治療をおすすめします。

私は幸い、こういった重篤な症状がなく眼球突出のみだったので、裏ハムラで治療してもらいました。

ビフォーアフター

目の下の膨らみがかなり改善されました。

涙袋はそのままで、下眼瞼の脂肪が膨らんで出来ていた影(クマ)がほぼなくなりました。下眼瞼の膨らみが凹んだことで、眼球の出た感じも緩和されました。

上まぶたの脂肪が減った感覚はなかったのですが、写真で見ると上まぶたも少しすっきりし、必然的に目が大きくなりました。

今で手術して1ヵ月ですが、複視などの症状もなく、順調な経過を辿っています。先生曰く、3ヵ月後はもっとすっきりするそうなので、今後の経過も楽しみです。

また、術後の内出血や腫れなどのダウンタイムについても、後日ブログでまとめていく予定をしています。

今回の症例の治療内容について

施術内容:経結膜的眼窩脂肪移動術(裏ハムラ)

施術費用:\400,000

※これ以外に、検査費用・麻酔費用等がかかることがあります。

リスク:腫れ ・内出血 ・感染 ・膨らみが残る ・目袋が凹みすぎたと感じる ・膨らみや凹み具合など、仕上がりに左右差があると感じる ・目がゴロゴロする ・若返り効果が物足りない ・小じわ、しわ、たるみが残る、または増加する ・傷が開く ・白目や角膜の損傷 ・眼球の火傷 ・下瞼に傷が出来ることがある

この記事をシェアする
目次
閉じる