今回、顔の輪郭手術、
ルフォーⅠ骨切り+SSRO下顎
輪郭3点(頬骨/エラ/顎)
を受けました。
オペをしていただいたのは
コントアクリニックの山本先生です。
https://contourclinictokyo.com/
手術当日〜1ヶ月間の変化を記録しました。
医師目線での解説や、あって良かった物、感じた事などを解説しましたので、これから骨切りを受ける方や、骨切りを検討されている方の参考になると嬉しいです。
骨切り手術とは
骨切り手術とは、その名の通り骨を切る手術です。
今回僕がした手術は両顎の骨切りと言って、上顎と下顎をずらして、かみ合わせなど自由にずらすことができるという手術です。
ルフォーⅠ骨切り(上顎)+SSRO(下顎)の骨切りと輪郭の3点(頬骨、エラ、顎)
を同時にしました。
ルフォーⅠ型骨切り(上顎)
上顎全体の移動を行う方法です。
上唇の内側の歯茎を切開し、鼻の横くらいから水平に骨を切ります。歯がついた状態で上顎全体を正しい位置に移動させた後に、骨接合用のプレートとネジでしっかり固定します。
SSRO(下顎)骨切り
SSROは下顎枝矢状分割術といって、下顎全体を移動させる方法です。
大臼歯外側の歯茎、頬粘膜を切開し、骨を内側と外側に分断します。左右両側の骨切りをします。その後、下顎を適切な位置に移動し、プレートとネジで骨を固定します。
このふたつを同時に手術したものが「両顎手術」となります。
次に、「輪郭3点」です。
頬骨の骨切り、エラの骨切り、オトガイの骨切りを合わせて「輪郭3点」といいます。
頬骨骨切り
頬骨骨切りは、横に張り出した頬骨を切って内側に移動させることで、顔の横幅を細く、小顔にする手術です。
口腔内を切開し、頬骨体部の骨切りを行います。次に耳の前あたりを切開し、頬骨弓の骨切りを行います。頬骨体部と弓部をぐっと内側に引き寄せプレートで固定することで頬骨の横幅を狭めることができます。
下顎角(エラ)骨切り
下顎角(エラ)骨切りは、張り出した骨を切除することで、半永久的にすっきり整った卵型の顔の輪郭、小顔を形成する手術です。
口腔内を切開し、下顎角部の骨切りを行います。段差が生じないよう下顎の縁のラインを丁寧に削り、平らにします。下顎骨が厚く、幅広く見える場合は、ボリュームを減らすために外板を削ったり、切除を行うこともあります。
オトガイ形成
オトガイ形成は、オトガイと呼ばれる顎先の骨の位置や形を調整することで、理想のフェイスラインに近づける手術です。
下唇の内側の歯茎を切開し、手術を行います。顎先の骨を骨切りし、位置や形を調整します。
オトガイ形成の術式はいくつかありますが、画像は水平、垂直骨切り術のものです。
ダウンタイム期間はどの位?
骨切りは美容手術の中でもかなり大きなダウンタイムを伴う手術になります。
骨切りのダウンタイムですが、1ヵ月は結構腫れていると思います。
3ヵ月~半年ぐらいかけて、人前に出ても「良くなったよね」と言われる時期、1年ぐらい経つとやっと腫れひいたかな、かなり良くなったかなという、かなり経過の長い手術となります。
手術日の流れとダウンタイム経過
▼手術当日
歯科の最終準備をします。
顎の骨切りをすると歯並びも変わるので、歯科矯正も同時に行うこととなります。
この時にワイヤーの装置をつけてもらいました。(術後矯正は1年ぐらいの予定です。)
術衣に着替えて洗顔して、いよいよ手術です。
手術のおおまかな流れ
①全身麻酔をかけます。
②口の中と頬を切開し、骨を切って移動させ、プレートとネジで固定します。
③切開した口腔内粘膜と頬を縫合します。
⑤麻酔がしっかり覚めるまでリカバリールームで経過をみます。
骨切り術後は、目は開けられるけど、喋ることは出来ません。
ドレーンチューブが入っています。
※ドレーンチューブの目的
血がたまることで血種が生じ、気道が狭くなったりしないように、ドレーンを入れて血を排出します。
▼1日目
検診に来ました。
痛みは全然ないけど腫れていて全然喋られません。痛みはエクスパレル麻酔のおかげで無痛でした。
※エクスパレル麻酔とは
エクスパレル麻酔とは、術後に最長で72時間痛みを抑えられる麻酔薬です。術後最も痛みが激しい2~3日後を楽に過ごすことができます。
痛みは辛くなかったのですが、腫れていることで鼻の通りが悪いのと、口も息がしづらい、これが一番辛かったです。眠剤を飲んでもいいとのことだったので、この日は眠剤を飲みました。
▼2日目
検診に来ました。経過は順調とのこと。次回の検診は1週間後の抜糸の時です。
夜はステロイドの影響もあって、ずっとウトウトしている感じで寝られませんでした。
▼3日目
術後3日目が腫れのピークだったように思います。
▼4日目
少しむくみが取れましたが、まだまだ腫れています。
術後はずっとウトウトした状態で眠れることがなかったのですが、昨日は術後初めて1時間以上寝ることが出来ました。
▼5日目
まだまだ腫れています。
散歩などの有酸素運動をするようにして、少しでも早く回復するようにしていました。
▼6日目
抜糸に来ました。
腫れは少ない方とのことで経過も順調でした。
▼7日目
腫れが重力で下がってきました。
顔の下半分と、首がすごく腫れています。
顔の上の方は腫れが一気に引いて、マスクをすると分からないぐらいです。
▼8日目
▼12日目
▼14日目
痛みはほとんどありません。
▼17日目
喋り方もスムーズになりました。
2週間過ぎた頃から喋り方がかなり良くなってきたように思います。
▼18日目
この日は久々にお肌の管理として、ハイドラフェイシャル、ピコレーザー、イオン導入をしました。
※骨切り術後2週間での皮膚処置は普通はやってくれません。普通の人は真似しないでください。
▼20日目
術後2週間で肌治療をしたのですが、今までの術後じゃない時より腫れが長引く感じがしました。術後すぐに肌治療はしない方がいいということを、身をもって体験しました。
▼25日目
▼27日目
▼1ヵ月
かなり腫れは引きましたが、まだ腫れています。1ヵ月を過ぎても、まだどんどん腫れは引いていきます。
手術前の飲食について
全身麻酔で手術を受けるとき、麻酔中や麻酔直後は、胃の内容物が気管内や肺に入り、ひどい肺炎が起きることがあります。そのため、手術前は絶飲食をする必要があります。
僕は、手術8時間前までは飲食OKで、水分は当日の朝までOS-1を飲みました。
※手術の絶飲食の時間はクリニックによって違うのでご留意ください。
ダウンタイム中の食事について
術後3週間まで
噛めないので流動食です。
術後1週間は噛むこと、吸うことが出来ないので、お粥をミキサーで潰してそこに海苔などを入れたものを食べていました。あとはプロテインと野菜のジュースやスープで栄養を摂っていました。
1週間を過ぎると、
ごはんをつぶしたものに、レトルトカレー(具なし)をかけて、卵をかけたりして食べていました。卵をかけると飲めるようになるので、全く噛まずに食べられます。
あとは、
・クーリッシュ
・完全メシ(タンパク質、脂質、食物繊維も入っています)
がおすすめです。
術後3週間以降
食事の形態が少しずつ上がります。
軽く噛めば大丈夫なもの(柔らかい麺やおかゆなど)を食べられます。ですが、まだ噛み合わせがよくないので食べにくかったです。
術後2ヶ月
硬い食べ物を避ける以外は通常の食事を食べてもよくなります。
術後3〜4か月
この頃には硬い物も食べられるようになります。
ダウンタイム中役にたったもの
今回、術後に役に立ったのが、象印のスチーム加湿器と無印良品のノズル付ポリボトルでした。
口が乾燥してカサカサになって口内炎も出来たりしていたので、加湿器とポリボトルで口の中が乾燥しないように対策をしていました。
あとは、腫れに対してはお風呂上りにアイスノンでしっかりクーリングをしていました。
振り返り&質問
腫れのピークは3日目でした。
強い腫れは2週間程度、2週間を過ぎた頃からぐっと腫れはひいたように思います。
つらかったことは、特に次の3つでした。
睡眠できないこと
痛みはエクスパレル麻酔のおかげで、痛みなく過ごすことができましたが、何よりも「睡眠できないこと」が辛かったです。術後ははじめ丸々3日間ほど寝られませんでした。
矯正装置
あとは両顎手術と同時に歯の矯正を始めたのですが、矯正の器具が口の中に付いているというのが、これも辛いです。常に装置が口の粘膜にあたるので、はじめの内は口内炎がたくさん出来ました。
食べられないこと
噛んでもいい時期になっていて、柔らかいものはどんどん噛んでいきましょうという時期ではあるのですが、顎の手術によって歯の嚙み合わせがよくないので、上手く噛めない、食べづらい、これもかなり辛いところです。
患者さん目線で感じたこと
執刀医に直接相談できるのは安心
手術のリスクや術後の経過を分かっていても、術後はやはりちょっとしたことで不安になるものです。何かあったときに執刀医に直接会って相談できるのはかなり安心できると感じました。
手術と矯正をするクリニックは近い方がいい
両顎の骨切りをする人は、歯列矯正を同時にする人がほとんどだと思います。約1年かけてワイヤーで歯を動かしていくのですが、何度もクリニックに通う必要があります(大体月1回程度)。これは家がかなり遠いとすごく負担に感じると思いました。
ビフォーアフター
横顔のEラインがかなり綺麗になりました。
横顔だけでなく、正面から見ても小顔になりました。
頬骨のゴツゴツもなくなって、すっきりしました。
今は術後1ヵ月の経過ですが、今後3ヵ月、半年、1年と経過を追っていきたいと思います。
今回の骨切りの経過を動画でも見ることができます。
Youtubeはこちらをご覧ください。