夏前に知っておきたい脇ボトックス|効果・ダウンタイム・打ち続けるとどうなるかを医師が解説

夏が近づくと、脇の汗やニオイが気になり始める方が増えます。

制汗剤や汗取りパッドで対策しているけれど追いつかない、人と近い距離になると気になる——そういった悩みを抱えたまま毎年夏を迎えている方も多いのではないでしょうか。

脇ボトックスは、そうした悩みに対して即効性があり、ダウンタイムもほとんどない施術です。この記事では、脇ボトックスの効果・持続期間・打ち続けた場合の変化・注意点について説明します。

目次

脇ボトックスとは

ボトックスはボツリヌストキシンを有効成分とする製剤で、筋肉や汗腺の働きを一時的に抑制します。脇に注射することで、汗腺からの発汗を抑えることができます。

エクリン汗腺は体温調節のための汗を分泌し、アポクリン汗腺はニオイの原因となる分泌物を出します。ボトックスはこれらの汗腺の働きを抑制します。

多汗症の治療目的だけでなく、汗染みを防ぎたい・大事な場面で脇汗を気にしたくない・制汗剤を毎日使うのが面倒といった予防目的で受ける方も多い施術です。わきがは、アポクリン腺からの分泌物が皮膚の細菌と反応してニオイを発する状態ですが、ボトックスはこのアポクリン腺の働きも抑えるため、ニオイの改善にも効果が期待できます。

手術や切開を伴わず、注射だけで完結するためダウンタイムがほとんどなく、日常生活への影響が少ないのが特徴です。

当院ではアラガン社製のボトックスビスタと、ジェネリック製品のボツラックスの2種類を使用しています。アラガンは厚生労働省による認可を受けた製剤で、安定した品質と実績があります。ボツラックスはアラガンのジェネリック製品で、同様の有効成分を含みながらコストを抑えられる選択肢です。どちらを選ぶかはカウンセリングで相談の上決定します。

脇ボトックスの効果はいつから・どのくらい持続するか

効果が出始めるのは注射後2〜3日程度で、2週間程度でピークになります。

持続期間は個人差がありますが、4〜6ヶ月程度が目安です。発汗量が多い方や代謝が活発な方は効果が早く薄れることがあります。夏前に施術を受けておくことで、汗が気になる季節を快適に過ごしやすくなります。

脇ボトックスを打ち続けるとどうなるか

脇ボトックスを定期的に打ち続けると、汗腺が徐々に萎縮し、回数を重ねるごとに効果の持続期間が長くなる傾向があります。

ボトックスそのものは体内で自然に分解されるため、打ち続けることによる重篤な副作用の報告はありません。ただし、長期にわたる使用については個人差があるため、定期的に医師と相談しながら継続することをおすすめします。

また、脇の汗が抑えられることで手のひらや背中など他の部位の発汗が増えるのではないかと心配される方もいますが、全身の発汗量が大幅に変わることは通常ありません。

脇ボトックスのダウンタイムと注意事項

注射のみの施術のため、ダウンタイムはほとんどありません。施術直後から日常生活を送っていただけます。まれに内出血が出ることがありますが、1〜2週間で消失します。

術後の注意事項として以下をお伝えしています。

  • 当日の激しい運動・飲酒・入浴(シャワーは可)は控える
  • 施術部位を強くこすらない

向いている人・向いていない人

以下のような方に向いている施術です。

  • 脇の多汗が気になる方
  • 制汗剤・制汗スプレーでは対応しきれない方
  • ニオイが気になる方
  • 白いシャツや薄い色の服が着にくい方
  • 手術や切開を伴わない治療を希望する方

一方で、妊娠中・授乳中の方、神経筋疾患をお持ちの方、ボツリヌストキシンにアレルギーがある方は施術を受けられないことがあります。事前に医師にご相談ください。

後悔しないための選び方

脇ボトックスで後悔するケースとして多いのは、効果が思ったより短かったというものです。これは使用する製剤の種類・注入量・個人の代謝によって変わります。カウンセリングで自分の発汗量や状態を確認した上で、適切な量を判断することが重要です。

また、安さだけで選んでしまうと、注入量が少なく効果が出にくいケースもあります。製剤の種類・単位数・料金の内訳をカウンセリングで確認することをおすすめします。

よくある質問

何単位打てばいいですか?

一般的に60〜120単位が目安です。発汗量が多い方や効果を長持ちさせたい方は単位数を多めにする場合があります。適切な単位数はカウンセリングで発汗量・状態を確認した上で判断します。

夏前いつ打つのがベストですか?

効果が出始めるまで2〜3日、ピークになるまで約2週間かかります。夏本番に効果を最大化したい場合は、5月中旬〜6月上旬に施術を受けておくのがおすすめです。

わきがにも効果がありますか?

効果が期待できます。ボトックスはアポクリン腺の働きも抑えるため、ニオイの原因となる分泌を抑制する効果があります。ただし、わきがの程度によっては手術的な治療の方が向いているケースもあるため、カウンセリングで確認してください。

施術時間はどのくらいですか?

注射自体は5〜10分程度で終わります。カウンセリングを含めても30分程度で完了します。

痛みはありますか?

細い針を使用するため、チクっとする程度の痛みです。痛みが心配な方は麻酔クリームや笑気麻酔を使用することもできます。

まとめ

脇の汗やニオイの悩みは、毎年同じ季節に繰り返されがちです。制汗剤で対策しても限界を感じている方にとって、脇ボトックスは手術なしで取り組める現実的な選択肢のひとつです。

ダウンタイムがほとんどなく、効果は4〜6ヶ月持続します。繰り返すことで汗腺が徐々に萎縮し、長期的に管理しやすくなる傾向もあります。多汗症の治療としてだけでなく、夏を快適に過ごすための予防として取り入れる方も増えています。

製剤の種類・注入量・タイミングによって効果の出方は変わります。夏に向けてお気軽にご相談ください。

施術詳細

費用(税込): 脇ボトックス
アラガン(60〜120単位):¥36,000〜¥72,000
ボツラックス(60〜120単位):¥18,000〜¥36,000

※個人差があります。

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