シリコン豊胸は触るとバレる?柔らかさと動きの違いを徹底解説

「シリコン豊胸って触ったらすぐバレますか?」
この質問は、カウンセリングでも非常に多く聞かれます。
特に、家族やパートナー、職場など周囲に知られたくない方にとって、“自然さ”や“バレない仕上がり”は最も気になるポイントではないでしょうか。

一昔前のシリコンインプラントは、硬く、動きが乏しいものが主流でした。
そのため「豊胸=硬い」「触ったらわかる」といったイメージが定着してしまいました。
しかし近年では、技術・素材の進化によってインプラントの性質が大きく変化しています。

特に、Motiva(モティバ)という最新インプラントは、従来の「人工的」「動かない」という印象を覆すほどの自然な柔らかさと動きを再現できます。今では、触っても「わからなかった」と言われるケースが多く、自然な見た目・感触を求める方の主流になっています。


目次

Motiva(モティバ)とは?自然な柔らかさと動きを再現する最新インプラント

Motivaは、世界70か国以上で使用されている次世代のシリコンインプラントです。
従来のシリコンバッグと決定的に違うのは、ジェル構造と表面設計の繊細さです。

柔らかく、自然に動くジェル構造

Motivaのジェルは「ProgressiveGel Ultima™」と呼ばれ、人体の脂肪組織に近い柔らかさと弾性を持っています。
立った状態では自然に下方向に流れ、寝た姿勢では丸みを保つ、まるで本物の胸のように形が変化する構造(Ergonomix™)です。

被膜拘縮を起こしにくい表面デザイン

表面には“ナノテクスチャー加工”が施されており、従来のザラザラしたテクスチャーとは異なり、極めて滑らかで微細。
この設計が、被膜拘縮(バッグの周りが硬くなる状態)を起こしにくくし、術後の柔らかさを長期間維持します。

安全性と持続性

Motivaは、バッグ内部に「ブルーシール™構造」を採用しており、破損や漏れを防ぎながら、MRI検査でも安全に確認できます。シリコン豊胸を受ける上で、医療的安全性が担保されているのも大きな安心材料です。


自然に仕上げるための3つのポイント

Motivaの性能を最大限に引き出すためには、
インプラント選びだけでなく、「入れる位置」「サイズ」「デザイン」がとても重要です。
形成外科の構造的な知識をもとに設計することで、触っても違和感のない胸を実現できます。

① バッグを入れる層の選び方

シリコンバッグは、乳腺の下・筋膜の下・大胸筋の下など、
体のどの層に入れるかで見た目も触感も変わります。

  • 乳腺下法:ふっくらとしたボリュームが出やすく、柔らかいが、痩せ型では縁がわかりやすい。
  • 筋膜下法:自然な柔らかさと安定性のバランスが良く、当院でも採用率が高い。
  • 大胸筋下法:皮膚が薄い方や痩せ型の方に適し、触っても自然で、バッグの存在感が出にくい。

どの層に入れるかは、体型・皮下脂肪の厚み・希望する形を総合的に判断して決定します。

② サイズと体型のバランス

「せっかくなら大きくしたい」と思う方も多いですが、大きすぎるインプラントは皮膚の張り感が強くなり、バレやすくなります。骨格や肩幅、バストトップ位置のバランスを見て、自然に見える最大サイズを選ぶことが理想です。

③ ライン設計(乳房下溝線の位置)

乳房の下のライン(乳房下溝線)をどこに設定するかで、胸の印象は大きく変わります。
このラインが体の動きに沿って自然に見えるように設計することで、デコルテ〜胸下のラインが滑らかになり、触っても違和感が出にくくなります。


症例紹介|Motivaで実現した自然な柔らかさと動き

・シリコンバッグ豊胸(Motiva Ergonomix2 250cc) ・乳腺下留置 ・乳房下溝切開 経過1ヶ月 木下恵里沙医師症例
・シリコンバッグ豊胸(Motiva Ergonomix2 250cc) ・乳腺下留置 ・乳房下溝切開 経過1ヶ月 木下恵里沙医師症例
・シリコンバッグ豊胸(Motiva Ergonomix2 250cc) ・乳腺下留置 ・乳房下溝切開 経過1ヶ月 木下恵里沙医師症例
・シリコンバッグ豊胸(Motiva Ergonomix2 250cc) ・乳腺下留置 ・乳房下溝切開 経過1ヶ月 木下恵里沙医師症例

症例:シリコンバッグ豊胸(Motiva Ergonomix2 250cc/乳腺下留置)
術後経過:1ヶ月

19歳・身長150cm・体重40kgの華奢な体型の方。
「夏に自信を持って水着を着たい」という想いで来院されました。

もともと授乳・豊胸歴のない方で、自然な丸みとデコルテの立ち上がりを目指して、Motiva Ergonomix2 250ccを乳腺下に留置。体格に合わせてやや小ぶりながらも、美しい張りと自然な柔らかさを両立しています。

ポケットは、下乳から外側へのラインが滑らかに続くよう丁寧にデザイン。
術後1ヶ月でデコルテの立ち上がりが自然になり、上品で女性らしい立体感が生まれました。


触っても柔らかさを保つための術後ケア

どんなに良いインプラントを使用しても、術後のケアを怠ると被膜が硬くなったり、左右差が出たりすることがあります。自然な柔らかさを維持するためには、次の3点が重要です。

  1. 軽いストレッチ・マッサージ
     術後数週間は炎症を抑え、その後は筋膜や皮膚が固まらないように軽く動かします。
  2. 圧迫下着の正しい使用
     インプラントの位置が安定するまで、専用のサポートブラを使用することで美しいラインを保ちます。
  3. 定期検診でのチェック
     エコーやMRIでバッグの状態を定期的に確認し、変化を早期に発見します。

当院では、術後も定期的なフォローアップを行い、“触っても自然”な状態を長く維持できるようサポートしています。


まとめ

「シリコン=バレる」というのは、すでに過去の話です。
Motivaの登場により、柔らかさ・動き・安全性は大きく進化しました。
大切なのは、単に大きくすることではなく、体に合った層・サイズ・ラインで設計すること

形成外科的な構造理解のもとでデザインすれば、触っても自然で、服を着ても美しく見える胸が実現できます。

「自然に見せたい」「バレたくない」
そんな方には、Motivaによる豊胸が最もおすすめです。
柔らかく、動いても自然な胸で、自分らしい美しさを取り戻しましょう。

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