鼻整形をした後、鼻の中の腫れはいつまで続くのか不安な方は多いと思います。
また、術後に鼻が大きくなったと感じてしまうのは、腫れのせいなのでしょうか。
今回は鼻整形後の鼻の中の腫れはいつまで続くのか、また鼻が大きくなった原因について解説します。
そもそも術後の「腫れ」とは
手術後の腫れのメカニズムは次のとおりです。
① 炎症などの侵襲によって血管の透過性が亢進する物質が生成される
② 血管の透過性が亢進すると、血管内にあった血漿が血管外に出る
③ その結果、腫れや腫脹が生じる
手術後の腫れは、体の自然な反応として炎症が起こるためで、傷口を治癒するために必要な過程であり、程度に個人差はありますが、誰にでも起こります。
鼻整形後の腫れはいつまで続く?
鼻整形をすると、鼻の中の粘膜が浮腫み鼻の中も腫れます。
鼻の中の腫れは術式にもよりますが、鼻中隔延長術の場合は、一般的に1〜2週間程度は続きます。
鼻整形後の強い腫れは術後2日目がピークで2週間ほどで徐々に引いていきます。
その後細かい腫れも徐々に引いていき、半年で完全に腫れが落ち着きます。
鼻の中が腫れていると起こること
・鼻の中が腫れることで、鼻の通りが悪くなるため、鼻詰まりが続く。
・鼻の中が腫れていることで、鼻水やくしゃみが出る。
・腫れていることで、鼻の中の掃除がしにくくなり、たまった分泌物が粘膜や皮膚が刺激される。
このようなことが起こりやすいです。
鼻が腫れている間(ダウンタイム中)注意すること
【シャワー・入浴】
シャワーは翌日より可能、ギプス固定除去後は全身可能です。
入浴(湯船)は1週間後の抜糸後より可能です。すぐに入浴できないのは、入浴することで血行がよくなると出血しやすくなり腫れが出やすくなるためです。
【飲酒・運動】
入浴と同様、飲酒や運動も血行がよくなり出血、腫れの原因となるため、1週間は控えましょう。
【喫煙】
タバコに含まれるニコチンには、血管を収縮する作用があるため、傷の修復に必要な酸素や栄養素の運搬を妨げてしまうことから、喫煙をしていると傷の治りが遅くなってしまうとされています。術後1ヵ月は禁煙した方が傷のためにもいいです。
【鼻をかむこと】
術後2週間程度は鼻の中の粘膜が手術の影響で浮腫むので、鼻水が出たりくしゃみが出やすくなったりします。鼻をかむ際は強く押さえすぎず、ティッシュやタオルで軽く拭き取るようにしましょう。強くかむと傷に負担がかかり、治りが悪くなるためです。
【寝る時の姿勢】
術後2週間は手術部位や傷跡が不安定な状態です。うつ伏せで寝ると、鼻に負担がかかってしまう可能性があるので、注意していただく必要があります。また、心臓よりお鼻を高くすることで、血液が集まるのを防いで、むくみや腫れを抑えることができるので、枕を高くするといいでしょう。
鼻整形後に鼻が大きくなったと感じるのは腫れているから?
鼻整形後、「整形前より鼻が大きくなった気がするのですが、腫れているだけですか?と聞かれることがよくあります。
術後はどうしても腫れているので、鼻が大きく見える方も多いです。
上記でも説明した通り、2週間は強く腫れています。
その後も徐々に腫れはひくので、安心してもらって大丈夫かと思います。
また、遠近法で鼻は前が出ると大きく見えるので、その結果整形前より鼻が大きく見えてしまう、という場合もあります。
まとめ
今日は「鼻整形後の鼻の中の腫れはいつまで続くか」について説明しました。
鼻整形後は鼻の中も浮腫み腫れます。
強い腫れは2週間。その後徐々に落ち着いていきます。
腫れは日にちがたつと落ち着くと頭では分かっていても、ダウンタイム中はどうしても不安になるものです。
術後の経過で心配なことがありましたらいつでもご相談ください。