この記事は 前之園 健太 医師(美容外科医・整形外科専門医) が監修しています。
埋没法は「切らずにできる二重整形」として、多くの方が選ぶ人気の施術です。
しかし、「腫れはどれくらい続くのか」「何日で落ち着くのか」「人前に出られるのはいつからか」というダウンタイムに関する不安は、ほとんどの患者様が抱かれます。
特に、仕事や学校、イベントなど、日常生活に支障が出ないように施術時期を決めたい方にとって、腫れや内出血の経過は事前に知っておきたい重要な情報です。
この記事では、当院で実際に埋没法を受けられた患者様の術後1週間までの毎日の変化を写真とともにご紹介します。さらに、1か月後の完成形(ビフォーアフター)も掲載し、仕上がりのイメージを持っていただけるようにしています。
あくまで「経過の一例」ではありますが、ダウンタイムの目安として参考にしてください。
この記事では、埋没法の術後1週間までの毎日の変化と、1か月後の完成形を写真付きでご紹介します。
幅ごとの腫れ方や回復の違いについては、埋没法は本当に腫れない?二重整形のダウンタイムを“幅別”に症例写真で徹底解説 もぜひ参考にしてください。
基本情報
今回ご紹介するのは、20代女性の患者様です。
まつ毛の生え際が全く見えない一重ですが、皮膚が薄く出目のため、二重ラインが綺麗に出やすいまぶたの特徴があります。デザイン時には、この利点を活かしつつ自然な幅になるよう設定しました。
施術は二重埋没法(裏留め2ループ)で行い、局所麻酔下で手術時間は約15分程度でした。
- 年齢:20代
- 性別:女性
- まぶたの状態:まつ毛の生え際が見えない一重・皮膚が薄く出目
- 固定法:裏留め2ループ
- ダウンタイム中の過ごし方:施術当日は安静・冷却を実施
埋没二重 術後1週間の毎日の経過
術前

まつ毛の生え際が全く見えない一重まぶた。皮膚は薄く柔らかく、出目のため、二重ラインが綺麗に出やすい特徴があります。埋没法による二重形成は、このようなまぶたタイプと相性が良いです。
当日(術直後)

手術直後は、麻酔の影響や手術操作による腫れがしっかり出ています。
出血はほとんどなく、傷跡も糸の結び目もまぶたの裏側にあるため外からは見えません。
1日目

やや腫れが強い状態ですが、ピークには達していません。
まぶた全体がふっくらし、幅も広く見えますが、痛みは軽度です。
冷却を続けることで腫れの進行を抑えることができます。
2日目

腫れがさらに強くなり、まぶたの厚みが増した印象です。
目の開きもやや重く感じられる時期で、腫れのピークに差しかかります。
3日目

2日目と同程度か、場合によっては最も腫れが目立つ時期です。
ラインの食い込みも強めですが、むくみの質が変わり、腫れが引く準備段階に入ります。
内出血は目立たず、色味の変化はほとんどありません。
4日目

腫れのピークが続いていますが、3日目よりやや軽減。
まぶたの動きが少し自然になり、目の開きも改善してきます。
人によってはこの日を境に一気に腫れが引き始めます。
5日目

腫れ・むくみが目に見えて軽減し、ラインが安定し始めます。
6日目

腫れはほぼ引き、まばたきもスムーズで自然な印象に。
二重ラインも完成形に近づきます。
1週間後

腫れやむくみはほとんどなく、自然な二重が定着しています。
開眼時のラインも安定し、表情に馴染んでいます。
1か月後

完全に腫れが引き、二重ラインの形と幅が安定しました。
経過まとめ
術直後から数日間は腫れが目立ち、特に2〜4日目がピークでした。
5日目以降は腫れ・むくみが急速に軽減し、1週間後には自然な二重ラインが定着。
1か月後には完全に腫れが引き、幅・形ともに安定しました。
今回のように、皮膚が薄く出目のまぶたでは、ラインがくっきりと出やすく、回復後の仕上がりもより自然に見えます。
まぶたの状態や二重の幅によってダウンタイムは変わりますが、今回の症例はその一例としてご紹介しました。
ダウンタイムや仕上がりの目安として、ぜひ参考にしてください。

ダウンタイム中の注意点
埋没法のダウンタイムを快適に過ごすためには、日常生活でいくつか気を付けたい点があります。
1. まぶたをこすらない
- 洗顔やクレンジングの際は、まぶたをこすらず優しく触れます。
- タオルで水分を拭くときも押さえるようにして拭き取ります。
2. メイク再開の目安
- アイメイクはまぶたの腫れやむくみが落ち着いてから再開します。
- 一般的には1週間程度で可能なことが多いですが、個人差があります。
3. コンタクトレンズの使用
- 装着は腫れが引き、違和感や痛みがないことを確認してから。
- 多くの場合、数日〜1週間後に再開できます。
4. 激しい運動・長時間入浴
- 術後数日は血流が急に増える行為を控えると、腫れの再発や内出血を防げます。
- 運動再開の時期は医師の判断に従ってください。
5. 不安な症状が出たらすぐ相談
- 腫れが急に悪化した
- 強い痛みや熱感がある
- 出血や膿が出てきた
こうした場合は自己判断せず、すぐに医師に相談しましょう。
まとめ
埋没法のダウンタイムは、まぶたの状態や二重の幅によって異なります。
今回の症例では、術後2〜4日目に腫れのピークがあり、5日目以降は急速に落ち着き、1週間後には自然な二重ラインが定着しました。1か月後には幅・形ともに安定し、完成形となっています。
ダウンタイムはあくまで個人差がありますが、術後の過ごし方やケアを意識することで回復がスムーズになることもあります。
これから埋没法を検討されている方は、ぜひ本記事の経過写真やポイントを参考に、施術時期や生活スケジュールを検討してみてください。
今回は術後1週間までの経過を中心にご紹介しましたが、二重幅による腫れ方の違いも気になる方は、埋没法は本当に腫れない?二重整形のダウンタイムを“幅別”に症例写真で徹底解説の記事もご覧ください。