「人中を短くすれば顔のバランスが良くなる」と思っている方も多いかもしれませんが、実はそれだけでは十分とは言えません。大切なのは、人中の“長さ”だけでなく“立体感”や“口元とのバランス”です。
この点で、人中短縮と口角挙上の組み合わせはとても相性が良い施術です。同時に行うことで、口元全体が引き締まり、表情も明るく若々しく見えるようになります。
今回は、実際の症例写真をご覧いただきながら、人中短縮と口角挙上を同時に行うメリットについて、わかりやすくご紹介していきたいと思います。
人中を短くするだけでいいの?
中顔面(鼻下から顎まで)の印象改善と聞くと、多くの人が「まず人中を短くすればいい」と考えがちです。しかし実際は、それだけでは十分ではありません。人中(鼻下~上唇)の長さは確かに重要ですが、それは口元の美しさを決める要素の一つに過ぎず、三次元的な凹凸や立体感、唇とのバランスも同じくらい大切です。人中をただ短くするだけではなく、上唇の厚みや口角との調和を含めたトータルなデザインを考える必要があります。
人中の立体感と口唇バランスの重要性

人中とは鼻の下から上唇にかけての溝とその両側の盛り上がり部分のことで、この部分の形状や長さは顔全体の印象に大きく影響します。人中が平坦で間延びしていると、顔がのっぺりと長く見えてしまいがちです。一方で、人中に適度なくぼみと盛り上がり(いわゆるCカール)があり、長さのバランスが整っていると、横顔も正面も立体的で若々しい印象になります。美容医療の観点では、黄金比は1:1:0.8-1程度と言われますが、それ以上に人中部分の立体感や唇全体とのバランスが重要です。
実際、「人中さえ短ければ可愛くなる」というほど単純ではなく、長さはあくまで一要素に過ぎません。理想の口元には、人中の長さに加えて上唇の厚みや形、口角の位置など総合的な調整が必要なのです。
人中短縮術(リップリフト)とは

人中短縮術(リップリフト)とは、鼻の下から上唇までの距離「人中」を短くする整形手術です。
この部分を短くすることで、顔全体のバランスが整い、間延びした印象が軽減され、若々しく引き締まった口元に見せる効果があります。
当院で行っている人中短縮は
・人中短縮(切る)
・外側人中短縮(切る)
・皮膚に傷がつかない人中短縮(切らない ※厳密に言うと皮膚の外側を切らない)
この3種類があります。
口角挙上術とは

口角挙上術とは、下がり気味の口角(唇の両端)を外科的に引き上げる手術です。口角の皮膚を小さく三日月状に切開・切除し、口角を下げている筋肉(口輪筋の一部)を短縮・縫合することで、口角が自然に上がった状態で定着します。
加齢や癖で口角が下がっている方には特に効果的で、手術後は口角がキュッと上がった若々しい口元が実現します。
二つの施術を同時に行う相乗効果
人中短縮術と口角挙上術。この2つの施術は、単独でも十分な効果が期待できますが、同時に行うことで、より洗練された美しい口元を手に入れることができます。
両方の施術を組み合わせることで、鼻下から口元全体のバランスが整い、自然かつ調和の取れた印象を与えることが可能になります。具体的には、人中短縮術で鼻の下の距離を短くしながら、口角挙上術で口元をキュッと引き上げることにより、正面から見ても横顔でも、より立体的で若々しい印象を作り出すことができます。
実際、人中を短くすると、その影響で相対的に口角が下がって見えてしまうことがあります。このようなバランスの崩れを防ぎ、全体の調和を保つためにも、両施術の併用は非常に理にかなっています。
その結果、口元全体の印象が明るくなり、表情に若々しさと洗練された雰囲気が加わります。「人中が短く、口角がキュッと上がった口元」は、見る人に好印象を与える、魅力的なフェイスラインのひとつです。
二つの施術を同時に行うことで、その理想の口元をより確実に、そして自然に手に入れることができるのです。
人中短縮・口角挙上同時施術の実際の症例
では、実際に人中短縮術と口角挙上術を同時に行った症例を見てみましょう。以下の写真は、50代女性の患者様の術前と術後1ヶ月の口元を正面・斜めから比較したものです。



今回のご相談内容は、「人中を短くするだけでなく、上唇の厚みも抑えつつ、自然なCカールを作りたい」というものでした。
今回、傷の見えない(切らない)人中短縮を採用し、同時に人中窩形成や3D厚み調整も行いました。
単に人中を短くするだけでは、美しいCカールは実現できません。皮下脂肪や筋肉のボリュームを繊細に調整することで、口元に立体感と凹凸が生まれ、自然で美しいCカールを形成することが出来ました。
また、過去の手術によって鼻と唇の間の「土手」がなくなり、のっぺりとした印象になっていたため、今回は口輪筋を移動し、鼻腔底を持ち上げて新たに土手を形成しました。
この土手があることで、鼻から唇までの流れに凹凸が生まれ、人中の長さも適切に見えるようになります。
土手の形成は、顔の印象を大きく左右する重要なポイントのひとつです。
さらに、口角挙上も同時に実施しました。
人中を短くするだけでは、相対的に口角が下がって見える場合がありますが、同時に口角を引き上げることで、全体のバランスが整い、若々しく明るい印象に仕上がります。
「人中は短ければ良い」という単純なものではありません。三次元的な立体バランスがとれてこそ、美しく調和のとれた口元が完成します。そのため、上口唇の厚みや形、周囲の組織の位置関係など、さまざまな要素を総合的に見ながら最適な施術方法を選ぶことが大切です。
まとめ
人中短縮と口角挙上は、それぞれ単独でも効果的な施術ですが、同時に行うことで得られる美容的メリットは非常に大きく、顔全体の印象を自然かつ調和のとれた形で若返らせることができます。
今回ご紹介した症例でも、ただ人中を短くするのではなく、唇の厚みや立体感、Cカール、口輪筋の位置などを総合的に調整することで、ナチュラルで美しい仕上がりが実現できました。さらに、口角挙上を加えることで、表情そのものが明るく見えるようになり、周囲に与える印象も大きく変わります。
「人中は短ければ良い」という単純なものではなく、美しさとは立体的なバランスの中で生まれるもの。だからこそ、どんな施術を選ぶか以上に、“どのようにバランスを整えるか”が重要になります。
もし、口元の印象を変えたい、より若々しい表情にしたいと考えている方がいらっしゃれば、ぜひお気軽にご相談にお越しください。お一人おひとりの骨格や希望に合わせたプランを提案いたします。
