「鼻の下が間延びして見える」「のっぺりした印象の口元を整えたい」
そんなお悩みを抱えている方に、近年注目されている施術が「人中窩形成(じんちゅうかけいせい)」です。
一般的に“人中整形”というと「人中を短くする」イメージが強いかもしれませんが、実はそれだけでは理想の顔立ちには近づけないケースもあります。
本当に重要なのは、“人中の長さ”と同時に、“人中の立体感=くぼみ”をつくること。
つまり、人中の「凹凸バランス」を整えることが、美しい顔立ちを生み出すカギなのです。
このコラムでは、当院で行っている人中窩形成のこだわりを交えながら、手術の目的・効果・リスクまで詳しく解説します。
人中が深いと、なぜ“かわいく”見えるのか?
美容整形における“かわいさ”や“美人顔”は、単なるパーツの大きさではなく、全体のバランスと陰影の配置によって決まります。中でも「人中=鼻の下から唇までの溝」は、顔の中心に位置するため、印象を大きく左右するパーツのひとつです。
人中に自然な“くぼみ”があると、以下のような効果が得られます
- 鼻と唇の境界が際立ち、顔全体が引き締まって見える
- 正面だけでなく横顔でも立体感が生まれ、彫りの深い印象に
- 唇が自然に前に出て、若々しく華やかな口元に見える
逆に、人中が浅くて平坦な場合は、のっぺりとした印象になりやすく、口元がぼやけて見えることも。
このような悩みを抱える方に適しているのが「人中窩形成」です。
「人中は短ければいい」という誤解
SNSなどの影響で「人中を短くすると可愛くなる」というイメージが広まり、人中短縮(リップリフト)だけを希望される方も増えています。もちろん、鼻下が長すぎる場合には短縮が有効なこともあります。
しかし実際には、単に人中を短くするだけでは、整った印象にはなりません。
なぜなら、美しい人中とは「長さ」と「凹凸」の両方がバランスよく整っている状態だからです。
人中にくぼみがないまま短くしてしまうと、鼻下が不自然にのっぺりした印象になったり、笑ったときに不自然な張りが出るなど、満足度が下がることもあります。
そのため当院では、人中短縮と人中窩形成をセットで行うケースも多く、ただ短くするのではなく「長さ+陰影バランス=口元の立体美」をトータルでデザインしています。
人中の長さと凹凸に関してはこちらで詳しく解説しています。

人中窩形成とは?

人中窩形成とは、鼻下の中央部にある“人中”に、意図的にくぼみ(深い溝)を形成する手術です。
この溝を作ることで、立体的のあるお顔にすることができます。
当院の人中窩形成の特徴
① 口腔内からのアプローチで、皮膚に傷を残さない
当院の人中窩形成は、口の中(上唇の裏側)からアプローチします。そのため、外側の皮膚には一切傷がつきません。
② マイクロサージェリーで微細な神経を温存
人中部は、口の動きや感覚を担う微細な神経が走行するデリケートなエリアです。当院ではマイクロ(顕微鏡下手術)を用いて、神経や血管をできる限り温存。
機能性を保ちながら、繊細な凹みを安全に形成します。
③ 3次元的に立体感を設計するデザイン力
人中の凹みをただ作るだけではなく、“左右差”や“唇の丸み”を考慮し、立体的に設計。
凹ませる位置・深さ・角度を微調整し、自然かつ美しい人中ラインを目指します。
④ 鼻・唇・顎とのバランスを総合的に評価
顔の印象は、パーツ単体ではなく全体の“黄金比”と調和しているかが重要です。
当院では人中だけでなく、「鼻の形」「上唇の厚み」「顎の突出具合」なども総合的に分析し、一人ひとりに合ったバランス設計を行っています。
ダウンタイム・術後経過について
- 腫れ・内出血:強い腫れは1週間程度(個人差あり)
- 傷跡:口腔内なので外から見えることはありません
- 感覚の変化:一時的な違和感を感じる方もいますが、時間と共に落ち着きます
- 完成までの期間:1〜3ヶ月ほどで最終的な形に落ち着いていきます
こんな方におすすめ
- 鼻下がのっぺりしていて、立体感を出したい
- 笑った時の口元にメリハリを持たせたい
- 唇と鼻の境界線があいまいで悩んでいる
- 横顔の美しさ(Eライン)を整えたい
- 人中短縮だけでは満足できない or 違和感がある
実際の症例




今回のご相談は、「人中を整えるだけでなく、上唇の厚みを抑えつつ、自然なCカールを作りたい」という内容。
当院では、口腔内からの切らない人中短縮術を採用し、人中窩形成による凹凸の形成、さらに上唇の厚み調整(3D調整)を同時に行いました。
施術後は、鼻の下にしずく型の自然な人中窩が形成され、これにより口元に立体感と陰影が生まれました。
単なる「短縮」だけでは得られない、メリハリのある口元の印象が実現しています。
さらに、他院手術により鼻と唇の間にある「土手(鼻腔底の立体構造)」が失われていたため、口輪筋の再配置によって土手を再形成。
この再建により、鼻下〜唇にかけてのラインがなだらかにつながり、人中の印象も格段に引き締まりました。
また、人中を短くすると相対的に口角が下がって見えることがあるため、今回は口角挙上術も同時に実施し、笑ったときの表情がより明るく、若々しく見えるように仕上げています。
当院では、マイクロサージェリーを用いて微細な神経を可能な限り温存しているため、施術後の笑顔も自然で違和感が出ません。こうした仕上がりには、高度な技術と繊細なデザイン力が必要です。
このように、人中の「長さ」だけでなく、「厚み・凹凸・筋肉の配置・口角とのバランス」まで総合的に整えることで、調和のとれた美しい口元が完成します。
まとめ|人中窩形成は“口元美”をつくるための重要な選択肢
人中整形=人中短縮と考える方は多いですが、本当に美しい口元を目指すなら、“立体的な人中”が欠かせません。
凹凸のない人中は、鼻下が間延びして見えたり、顔全体がのっぺりとした印象になりがちです。
人中窩形成は、わずかな“くぼみ”を丁寧に整えることで、顔の中心に自然な陰影を生み出し、口元全体を引き締めて見せる施術です。
正面はもちろん、横顔や笑顔にも立体感が生まれ、ナチュラルで上品な印象に導くことができます。
当院では、口腔内からのアプローチで皮膚に傷を残さず、マイクロサージェリーによって神経を温存しながら、お一人おひとりに合わせた3次元的なデザインを行っています。
見た目の美しさはもちろん、表情の自然さや感覚機能への配慮にも徹底的にこだわった治療です。
「口元に立体感がほしい」「人中短縮だけでは満足できなかった」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
カウンセリングでは、骨格や筋肉の動き、全体のバランスを丁寧に診察し、最適な治療プランをご提案させていただきます。
お気軽にご相談にお越しください。

