こんにちは。Mae Clinic院長の前田翔です。
鼻の手術のアプローチにはいくつもの方法があります。今日は鼻整形の代表的なアプローチ法である、オープン法とクローズ法についてお話したいと思います。
オープン法、クローズ法とは
オープン法は、左右の鼻の穴の間にある鼻柱を切開して手術を行う方法です。
鼻柱を切開するため、術野を広く展開することができます。
クローズ法は、左右の鼻腔内の切開のみで施術を行う方法です。オープン法に比べると、術野は制限されます。
メリット、デメリット
オープン法は、
左右の鼻の穴の間にある鼻柱を切開し、皮膚を持ち上げ術野を展開することで、左右の鼻翼軟骨・軟部組織・脂肪を直視下で確認しながら手術を行えます。より精度の高い施術を行うことが可能ですが、クローズ法に比べるとダウンタイムは長くなります。
デメリットとして鼻柱部分に傷が残りますが、すごく目立つものではなく、個人差はありますが1ヶ月から3ヶ月程度でほとんど分からなくなります。
クローズ法は、
傷が鼻の穴の内側となるため、傷跡が目立ちにくいのが一番のメリットかと思います。術野も狭く手術操作も限定されるため、経験や技術が必要な面もありますが、鼻柱を切開しないので、鼻柱部の強度が保たれ、術後にアップノーズになりにくいというメリットもあります。また、術中に鼻の形態変化をダイレクトに確認しながら行えるので、理想の形を作りやすいという点もあります。(だからといってオープン法で変化の観察が出来ないというわけではありません。オープン法の場合も途中仮縫いをし、形状を確認しながら手術を行います。)
ダウンタイム
手術によってダウンタイムは異なりますが、大体の目安として大きな腫れのダウンタイムは2週間と考えてもらえればいいでしょう。
クローズ法の傷跡は鼻の穴の中だけなので、手術自体の大きな腫れがひいたら、周りからはほぼ分からない状態となります。
オープン法の傷跡も、すごく目立つものではなく、個人差はありますが1ヶ月から3ヶ月程度でほとんど分からなくなります。抜糸が終わればメイクでごまかすことも可能です。
また、鼻柱を切開する際のデザインはいくつかありますが、僕の場合はアルファベットのWに切開します。傷の両端をA点とB点とすれば、傷が治ろうとするときにこの2点は引っ張り合います。それによって、ひきつれが生じます(=瘢痕拘縮)。拘縮を解除するためには、A点とB点の距離を延長、直線を分断する必要があります。
このデザインが、傷を綺麗に治すポイントのひとつです。
実際のオープン法の傷あと
オープン法の傷あとの写真です。抜糸直前なので術後1週間の状態です。
写真の通り1週間でほぼ目立たない状態です。赤みはしばらくありますが、今後どんどん引いていきます。抜糸後はメイクも可能です。ダウンタイムの参考にしていただければと思います。
まとめ
オープン法、クローズ法、
それぞれにメリット、デメリットがあることがお分かりいただけたかと思います。
また、オープン法は鼻柱に傷ができるといっても、数か月で目立たない傷になるということもお伝えしました。
ダウンタイムをおさえたいからクローズ法がいいというわけではなく、鼻の施術の種類や、なりたい鼻や必要な変化量、現在の鼻の状況や初めての手術なのか修正手術なのか、等様々な条件によってアプローチ法は変わってきます。
状況に応じて、オープン法、クローズ法をフレキシブルに使い分ける必要があると思っています。
当院では両方のアプローチを患者さまに応じて選んでいますので、安心してご相談して頂ければと思います。