猫貴族手術(鼻柱・鼻翼基部細片軟骨移植)

Nasofrontal & Paranasal Augmentation

陥没した中顔面を土台から持ち上げ、顔の中心の凹みを改善する施術です。小鼻や鼻の根元を引き上げて横顔のバランスを整えることで、深いほうれい線を和らげ、口元の突出感を抑えて立体的な横顔をつくります。

こんな人におすすめ

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  • 小鼻の周辺や鼻の付け根が凹んでいる方
  • 鼻唇角が鋭角で口元が出ているように見える方
  • 顔に奥行きがなくのっぺりとした印象の方
  • 若いうちからほうれい線が深く目立つ方
  • 中顔面が凹んでおり顔に立体感がない方

施術について

About the treatment

猫貴族手術とは?:骨格移動の概念に近い中顔面の土台再建

猫貴族手術とは、小鼻の付け根(鼻翼基部)を底上げする「貴族手術」と、鼻柱の付け根(鼻柱基部)を持ち上げる「猫手術」を組み合わせた、前田翔院長が臨床の中で術式として確立した先進的な中顔面形成術です。

日本人をはじめとする東アジア人の多くは、欧米人と比較して、鼻の穴の縁にあたる「梨状口縁(りじょうこうえん)」から鼻翼基部にかけての骨格が、生まれつき後方に位置しやすいという特徴を持っています。この土台が奥にある状態(中顔面陥没:ディッシュフェイス)のまま鼻先だけを高くすると、鼻だけが浮いてしまったり、パーツのバランスが崩れて整形感が強調されたりする原因になります。

中顔面陥没

左:欧米人に多い前方位の中顔面 右:日本人に多い中顔面陥没 土台の位置の違いが、鼻・小鼻・口元の見え方を大きく左右する。

猫貴族手術は、単に見えている皮膚や軟部組織の形状を整えるだけの施術ではありません。不足している骨格の土台を物理的に前方へと押し上げ、解剖学的に本来あるべき正しい位置へと近づける、顔面外科的な「骨格移動」の概念に近い根本的なアプローチです。

中顔面の凹みが及ぼす3つの問題と改善効果

鼻翼基部と鼻柱基部という「2つの支点」が後退していることで生じる以下の3つの問題を、本術式によって同時に解消します。

  1. 小鼻が埋もれて見える(鼻翼の食い込み):
    土台となる骨が奥にあるため、小鼻が頬の組織に押し込まれたように埋もれて見えます。基部を底上げすることで、頬との段差が解消され、顔中央に自然な奥行きと立体感が生まれます。

  2. 口元が前に出て見える(口ゴボ感の解消):
    歯並びに問題がなくても、中顔面が奥まっていることで相対的に口元が突き出して見え、不機嫌そうな印象を与えがちです。鼻の基部が前方に押し出されることで、口元が引き締まった印象になり、横顔のEライン(鼻・唇・顎を結ぶライン)が美しく整います。

  3. ほうれい線が深く見える:
    骨格の凹みによって頬との境界に大きな高低差が生じ、光の陰影でほうれい線が深く刻まれて見えます。これを土台からフラットに持ち上げることで、老けて見える原因となる影を根本から軽減します。

当院の猫貴族手術のこだわり

  • 自家軟骨による確かな支持構造の構築:
    時間の経過とともに変形や自己吸収が起こりやすい柔らかい脂肪やヒアルロン酸は使用しません。また、当院ではプロテーゼのような人工物ではなく、ご自身の組織である「自家軟骨」を用いるアプローチを大切にしています。過去の手術による瘢痕(傷跡の組織)や癒着がある修正症例などでは、皮膚が元の位置に戻ろうとする強い圧力が働きます。この圧力に耐えうる確かな強度を持ちながら、長期的に高い安全性を維持できる自家軟骨を使用し、崩れない強固な支持力を獲得します。

  • 細片軟骨(さいへんなんこつ)による精密な輪郭形成:
    特に複数回の手術を重ねた修正症例や、中顔面を大きく引き上げる必要がある場合は、量・強度ともに最も優れる「自家肋軟骨」を第一選択とします。軟骨をブロック状(塊)のまま移植すると、皮膚の上から輪郭が浮き出たり、触れたときに硬い違和感が残ったりするため、当院では軟骨を細かく砕いた「細片軟骨」にして慎重に移植します。これにより、表面の凸凹を徹底的に排除し、術後のナチュラルな表情を維持します。

  • ACR(鼻翼と鼻柱の位置関係)を考慮したトータルデザイン:
    鼻翼基部を前に出すと、相対的に小鼻が広がって見えたり、鼻筋が低く見えたりする骨格的な特性があります。そのため、単独でパーツを埋めるのではなく、鼻翼・口唇・頬・顎との位置関係をミリ単位で丁寧に見極め、必要に応じて鼻中隔延長や隆鼻術、小鼻縮小などを組み合わせた、お顔全体と調和する「足し算と引き算」のデザインを行います。

ビフォーアフター

BeforeAfter

猫貴族手術症例
猫貴族手術症例
他院修正による中顔面の土台再建【凹みを改善し、口元の突出感を解消した症例】

他院修正【鼻中隔延長、鼻尖形成、軟骨移植、猫貴族手術】術後3ヶ月
施術内容:他院での耳介軟骨を用いた鼻整形後の修正に加え、中顔面の立体感を引き出すために猫貴族手術(細片軟骨移植)を組み合わせた症例です。全顔モニター様としてご協力いただきました。過去の手術による影響を考慮しながら、鼻翼基部(小鼻の付け根)と鼻柱基部の土台から物理的に前方へしっかりと持ち上げ、美しいCカールラインを形成しています。中顔面が前方に押し出されたことで、深く見えていた顔中央の凹みが改善し、相対的に口元の突出感が和らいで、元から整っていたかのような極めて自然で立体的な横顔に仕上がりました。
施術費用:鼻中隔延長¥860,000、鼻尖形成¥337,000、軟骨移植¥240,000、猫貴族手術¥660,000 ※これ以外に、検査費用・麻酔費用等がかかることがあります。 ※モニター等で変動があります。
リスク:感染、変形、左右差、後戻り、鼻閉、マヒ、可動性の変化、イメージとの相違等

猫貴族手術症例
猫貴族手術症例
猫貴族手術を組み合わせたお鼻フルセット【横顔の立体感と口ゴボ感の根本改善】

他院修正【鼻中隔延長、鼻尖形成、軟骨移植、猫貴族手術】術後1ヶ月
施術内容:マエクリで大変人気のある、お鼻全体のバランスを整える複合手術に、中顔面の土台を再構築する猫貴族手術を組み合わせた症例です。全顔モニター様としてご協力いただきました。こちらの患者様は、過去に他院で受けられた鼻整形の修正に加え、横顔の立体感や口元の突出感(口ゴボ感)の改善をご希望されていました。手術では、陥没していた鼻翼基部および鼻柱基部を自家組織(細片軟骨)でしっかりと前方に押し出すことで、鼻の下から唇にかけての「美しいCカールライン(理想的な鼻唇角)」を形成。術後わずか1ヶ月の段階ですが、口元の突き出し感が劇的に和らぎ、お顔全体に上品で洗練された立体感が生まれています。
施術費用:鼻中隔延長¥860,000、鼻尖形成¥337,000、軟骨移植¥240,000、猫貴族手術¥660,000 ※これ以外に、検査費用・麻酔費用等がかかることがあります。 ※モニター等で変動があります。
リスク:感染、変形、左右差、後戻り、鼻閉、マヒ、可動性の変化、イメージとの相違等

猫貴族手術症例
猫貴族手術症例
韓国骨格修正による中顔面の土台再建【埋もれた鼻根を出し、口元とのバランスを整えた症例】

術式:鼻骨骨切り、鼻中隔延長・隆鼻・猫貴族手術(肋軟骨)、プロテーゼ抜去、他院修正 術後1ヵ月
施術内容:韓国での鼻整形後に、頬に埋もれてしまった鼻根と、鼻中隔延長の影響で折れてしまっていた鼻中隔軟骨の修正を主訴にご来院いただいた他院修正の症例です。手術では、折れた軟骨を肋軟骨で強固に再建すると同時に、猫貴族手術(梨状口縁への細片肋軟骨移植)を行い、中顔面の土台を物理的にしっかりと前方へ押し出しました。出すべき部位にはボリュームを出し、引く部分は引く――この精密な足し算と引き算のデザインにより、深く陥没していた顔中央の凹みが根本から改善され、口元との絶妙なバランスを保った立体感のある美しいお顔立ちへと生まれ変わりました。
施術費用:¥2,500,000 ※これ以外に、検査費用・麻酔費用等がかかることがあります。 ※モニター等で変動があります。
リスク・副作用:腫れ、内出血、感染、曲がり、左右差、後戻り、違和感、鼻閉感、イメージとの相違、キズあと、肥厚性瘢痕、ケロイド

施術方法

Treatment method

猫貴族手術 施術方法

手術では、中顔面の土台となる鼻翼基部や鼻柱基部に、移植物を正確かつ安全に留置するためのスペース(ポケット)を骨膜上に作成します。

アプローチ方法は、鼻腔内(鼻の穴の中)または口腔内(口の中)から選択され、お顔の表面に傷跡を残さないよう、併用する他の手術内容に応じて適切に決定されます。

形成したスペースに、変形しにくく構造を保ちやすい硬質な自家軟骨を精密に挿入します。時間の経過とともに吸収・変形しやすいヒアルロン酸や脂肪などの柔らかい素材は使用せず、硬質組織で土台から中顔面をしっかりと支えることで、顔の構造そのものを根本から再構築します。

    肋軟骨

    Costal cartilage

    高い支持力と十分なボリュームを確保するために最も重視される移植材料です。

    • 圧倒的な強度と支持力: 陥没した中顔面を物理的に前方へ押し上げ、皮膚が元の位置に戻ろうとする強い圧力に耐えるための強固な土台を構築します。

    • 組織の親和性と安全性: ご自身の組織であるため定着が極めて良く、人工物と比較して、将来的な感染や露出、骨萎縮(土台の骨が削れる現象)のリスクを最小限に抑えることが可能です。

    • 精密な細片化技術: 採取した肋軟骨をブロック(塊)のままではなく、細かく砕いた「細片軟骨」にして慎重に敷き詰めることで、皮膚の薄い部位でも輪郭が浮き出ず、凸凹のない滑らかな輪郭に仕上げます。

    耳介軟骨

    Auricular cartilage

    中顔面の凹みの度合いが比較的軽度な場合や、ナチュラルな変化を希望される場合に選択します。

    • 細片化による高い馴染みの良さ: 当院では耳介軟骨についても細かく砕いて「細片軟骨」にして移植します。もともと耳介軟骨が持つ適度な柔らかさと弾力性に加え、細片化することで鼻翼基部のデリケートな凹凸にミリ単位でより精密にフィットし、笑ったときの表情の動きを妨げない自然な仕上がりを実現します。

    施術の流れ

    Treatment flow

    ①カウンセリング
    現在の中顔面、鼻や口周りの状態を詳しく診察し、適応を判断します。理想の仕上がりについてしっかり聞いた上で、骨格の陥没度合いに応じた具体的な手術方法をご提案します。

    ②手術内容の決定・シミュレーション
    当院はCTスキャンを導入しています。CT検査で鼻の骨や軟骨、過去の手術による瘢痕、口周りや皮膚の状態を分析して、具体的な手術計画を立てます。内容が決定しましたら、手術の準備(血液検査・麻酔の確認など)を行います。

    ③手術当日:施術開始
    静脈麻酔または全身麻酔を使用します。選択した術式に応じて、ご自身の組織(肋軟骨または耳介軟骨)を安全に採取し、仕上がりを滑らかにするため細かく砕いて細片軟骨へと加工します。アプローチは鼻腔内または口腔内から行うため傷跡は残りません。骨膜上に正確なスペースを作成し、加工した軟骨を的確に移植・固定して丁寧に縫合します。

    ④術後の経過観察・アフターケア
    手術後、約1週間後に抜糸に来ていただきます(手術内容による)。その後も定期検診で経過をチェックしていきます。気になることがあれば、随時ご相談可能です。

    術後経過・アフターケア・リスク

    Postoperative course / aftercare / risk

    施術時間

    約60〜120分

    シャワー

    翌日より可能です。

    洗 顔

    翌日より可能です。(テープ固定部分はテープ固定抜去後3日目以降から)

    メイク

    翌日より可能です。(テープ固定部分はテープ固定抜去後3日目以降から)

    ダウンタイム

    個人差はありますが、大きな腫れは1週間、その後3週間程度かけて徐々に腫れが引いていきます。

    術後の通院

    3日目以降 テープ固定の抜去
    7日後 軟骨採取部の抜糸

    リスク・副作用

    感染、血腫、左右差、後戻り、一時的な表情の違和感(笑いにくさ・上唇の動かしにくさ等)、マヒ、可動性の変化、移植物の触知(わずかな凸凹)、小鼻が広がって見える可能性、イメージとの相違

    料金

    Price

    猫貴族手術(鼻柱・鼻翼基部細片軟骨移植)

    ¥660,000《税込》

    目次