【経過写真公開】脂肪豊胸のダウンタイム、実際どれくらい腫れる?術後1週間〜1ヶ月のリアルと定着率を上げる過ごし方

「脂肪豊胸を検討しているが、仕事の休みがどれくらい必要か分からない」

「術後の痛みが不安で踏み切れない」

「家族やパートナーにバレずにダウンタイムを過ごせるだろうか」

ご自身の脂肪を用いてバストアップを行う「脂肪注入豊胸」は、シリコンバッグのような異物を使わないため、自然な見た目と触り心地が得られるのが最大の特徴です。しかし、外科手術である以上、必ず「ダウンタイム(回復期間)」が存在します。

特に脂肪豊胸の場合、脂肪を注入する「胸」だけでなく、脂肪を採取する「太もも(またはお腹)」という2箇所のケアを同時に行う必要があります。ネット上には様々な体験談が混在しており、正確な経過イメージが掴みにくいのが現状です。

本記事では、当院で実際に手術を受けられた患者様の「術後1週間」と「術後1ヶ月」の経過写真を時系列で掲載し、腫れや内出血がどのように変化していくのかを解説します。あわせて、術後の「やってはいけないこと」や「推奨される過ごし方」など、脂肪の定着率を高めるための重要なポイントについても説明します。

目次

脂肪豊胸のダウンタイム全経過スケジュール

脂肪豊胸のダウンタイムは、大きく分けて「急性期(痛み・腫れのピーク)」と「回復期(組織が馴染んでいく時期)」の2段階があります。

手術当日から完成(約3ヶ月後)までの全体的な流れは以下の通りです。

時期胸(注入部)の状態太もも(採取部)の状態生活・制限事項
手術当日麻酔液の影響で腫れる筋肉痛のような痛み、圧迫固定シャワー:
翌日〜3日目腫れのピーク痛みのピーク(歩行がゆっくりになる)仕事: デスクワークは翌日〜可
3日目腫れが続き、熱感を持つことがある圧迫固定(包帯等)を外す圧迫除去: ガードルに切り替え
1週間後黄色い内出血が出る
腫れが引き始める
痛みは軽減するが内出血が目立つ抜糸(7日目)
入浴:抜糸後より可
抜糸後より脂肪採取部のマッサージ開始
2週間後サイズが落ち着いてくる内出血が黄色くなり薄くなる
1ヶ月後ほぼ完成に近いサイズ
柔らかくなり始める
内出血消失
拘縮(硬さ)が始まる
運動・サウナ: 解禁
マッサージ: 開始(採取部のみ)
3ヶ月後完成(定着)拘縮が取れ、細さを実感するブラジャー: ワイヤー入り解禁

【写真で解説】脂肪豊胸注入部(胸)のダウンタイム経過

まずは、バストの経過について解説します。 注入された脂肪が定着するまでの約3ヶ月間、腫れや内出血は以下のように変化します。

1. 手術当日〜3日目(腫れのピーク)

手術直後は、注入された脂肪に加え、麻酔液(チュメセント液)の水分が含まれているため、完成形よりもかなり大きく、皮膚がパンパンに張った状態です。 注入後1〜2週間はむくみのため、バストが膨らみすぎていると感じることがあります。 熱感を持つことがありますが、保冷剤などで冷やしすぎると脂肪の定着が悪くなるため、過度な冷却は控えてください。

2. 術後1週間

術後1週間の胸の状態。全体的に黄色い内出血が見られます

写真をご覧いただくと、バスト全体、特に下部や谷間のあたりに黄色い内出血が見られます。 これは手術の際に出た血液成分が分解されて黄色く変色したもので、治癒過程の正常な反応です。胸全体の内出血は約2〜4週間で落ち着きます。 サイズ感としては、術直後の極端なパンパンさが少し落ち着き始めますが、まだ「むくみ」が含まれており、完成サイズよりは大きい状態です。

3. 術後1ヶ月(馴染み期)

術後1ヶ月の胸の状態。内出血が消え、自然な皮膚感に戻っています

通常、この頃になると内出血はほとんど吸収されてなくなりますが、個人差があります。写真のモニター様のようにまだ黄色い内出血が残存している場合もありますが、医学的に大きな問題はありません。

サイズに関しては、移植した脂肪のうち定着できなかったものが徐々に吸収され、腫れも改善してくるため、術直後よりもサイズは小さくなっていきます。 「小さくなってしまった」と不安になる時期ですが、これは余分な水分が抜け、本来定着する脂肪の量に近づいた状態です。 現在残っている脂肪を減らさないよう維持し、定着させていくための大切な期間となります。

上から術前、術後1週間、術後1ヶ月の胸の経過

1週間目の腫れや内出血が、1ヶ月かけて落ち着き、自然なバストへと変化していく経過がよくお分かりいただけるかと思います。

【写真で解説】脂肪採取部(太もも)のダウンタイム経過

続いて、脂肪を採取した太ももの経過です。

左から術前、術後1週間、術後1ヶ月の太ももの経過

1. 手術当日〜3日目(痛みのピーク)

手術当日は麻酔が効いているため痛みは少ないですが、翌日から3日目にかけて筋肉痛のような痛みがピークを迎えます。 この期間はガードルで強く圧迫されています。止血とむくみ防止のために非常に重要ですので、自己判断で外さないようにしてください。

2. 術後1週間

赤紫色から青色の痛々しいあざが広範囲に出現しています。 見た目は派手ですが、痛みのピークは過ぎており、日常生活は問題なく送れるレベルになっていることがほとんどです。 この内出血は重力に従って膝やふくらはぎの方へ降りてくることがありますが、2〜4週間で消失します。 術後7日目に抜糸を行います。

3. 術後1ヶ月

内出血は吸収されて消えていますが、この時期から「拘縮」という現象が始まります。 脂肪吸引部は1ヶ月以上、つっぱり感、むくみ、硬い感じ、しびれた感じが続きます。 これは失敗ではなく、皮膚と皮下組織がくっついて引き締まろうとする治癒反応です。

脂肪の「定着率」を上げるための4つのルール

脂肪豊胸の成功のカギは、手術そのものだけでなく、術後の過ごし方にあります。

1. バストの「圧迫」は絶対NG(3ヶ月間)

脂肪細胞にとって最大の敵は「圧迫」による血流不全です。 ワイヤー入りブラジャーは術後3ヶ月後から着用してください。 それまでは、カップ付きキャミソール(ブラトップ)や、締め付けの弱いノンワイヤーブラジャーを使用してください。

2. 太ももは「圧迫」と「マッサージ」を徹底

脂肪を採取した部位は、胸とは逆に「圧迫」が必要です。 ガードルは1ヶ月間はシャワー時以外は着用してください。可能であれば3ヶ月間着用していただくことを推奨いたします。 また、抜糸後から脂肪採取部位のマッサージを積極的に行ってください。

3.入浴・運動・サウナの開始時期

日常生活への復帰は早いですが、体温を急激に上げたり、身体を激しく動かしたりする行為には制限があります。

  • 入浴(湯船): 抜糸後から可能です。それまではシャワーのみで済ませてください。
  • 運動: 術後1週間は安静にしてください(日常生活上の行動は問題ありません)。ジム通いやトレーニングなどの運動は1ヶ月後から可能です。
  • サウナ・エステ: サウナ、エステ、ヨガ、激しいスポーツなども、1ヶ月後からとなります。

4. 喫煙・飲酒の制限

脂肪の定着を妨げないため、以下の期間は制限を守ってください。

  • 飲酒: 術後1週間は中止してください。アルコールは血行を促進させるため、腫れや内出血が長引く原因になります。
  • 喫煙: 術後最低1ヶ月は禁煙してください。タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、移植した脂肪への血流を阻害します。脂肪の定着率を大きく下げる原因となります。

よくある質問(Q&A)

診察時に患者様から頻繁にいただくご質問をまとめました。

Q. シャワーはいつから入れますか?
A. 手術当日から可能です(防水テープで保護されている場合)。 湯船に浸かる入浴は抜糸後からとなります。

Q. 仕事復帰はいつからできますか?
A. デスクワークであれば、体調次第で手術翌日または翌々日から復帰される方もいらっしゃいます。ただし、太ももの痛みがあるため、通勤ラッシュを避けるなどの工夫があると安心です。1週間は安静期間ですので、無理のない範囲で調整してください。

Q. 術後の痛みはどれくらいですか?
A. 強い痛みは1週間程度で軽減いたします。 その後1〜3ヶ月程は、動いた時や触った時に痛みやつっぱり感を生じますが、徐々に軽快します。

Q. 術後の通院はありますか?
A. 術後7日目に傷口の診察と抜糸を行います。 その後も、脂肪の定着状態の確認や、しこりなどのトラブルが起きていないかを経過診察にてしっかりフォローさせていただきます。

まとめ

脂肪豊胸のダウンタイムは、術後1週間程度の腫れや痛みを伴いますが、時間の経過とともに必ず改善します。 1ヶ月が経過すれば、ご自身の組織だからこそ叶う**「自然な柔らかさ」「温かみ」**を持ったバストが手に入ります。

ダウンタイムを正しく理解し、準備しておくことが大切です。 「私のライフスタイルなら、いつ手術するのがベストか?」 そのような具体的なご相談も大歓迎です。カウンセリングにて、お一人おひとりの生活に合わせたプランをご提案させていただきます。

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