





術式
鼻中隔延長(肋軟骨)
鼻尖形成
鼻尖軟骨移植
鼻柱下降
鼻孔縁形成術
修正(鼻閉感改善)
【経過】2年
施術内容
他院で7回の鼻整形。
繰り返される手術の果てに待っていたのは、鼻柱の拘縮と“鼻で呼吸ができない”という機能障害でした。
「今度こそ、これが最後の鼻整形にしたい」
そう話してくださったのは、すでに7回もの鼻の手術を経験し、深く悩まれていた患者様。
鼻柱が皮膚の癒着と瘢痕(はんこん)で巻き込まれるように引き込まれ、鼻の穴がつぶれたような状態に。見た目の違和感だけでなく、日常生活にも支障をきたす“鼻閉”という問題を抱えていました。
「整える」ではなく、「再建する」
このような状態になると、一般的な鼻整形のアプローチでは限界があります。
本症例では「再建外科」としての視点が欠かせませんでした。
僕は形成外科医として、顔面骨折や欠損の再建を数多く経験してきました。今回の手術ではその知見を活かし、
- 鼻全体の支持構造を一から再構築すること
- 呼吸機能を回復させること
- 傷んだ組織を補うための材料設計
- 皮膚の動きや将来的な癒着まで見越した構造
といった要素を踏まえたフルオーダー設計で手術を行いました。
再建のポイント:肋軟骨による強固な支持
今回の再建では、自家組織である肋軟骨を使用して鼻中隔延長を行い、潰れた鼻柱の支柱を再建。
さらに、鼻尖形成・鼻尖軟骨移植によって形状の細部までコントロールし、鼻柱下降・鼻孔縁形成を組み合わせて、鼻の穴の形を正常化させました。
加えて、過去の手術によって硬くなっていた皮膚や瘢痕組織にも配慮し、再癒着や変形が起こらないよう張力を分散させるテクニックを施しています。
2年後の現在──そのまま変わらず、美しい
術後の経過は非常に良好で、2年経った今も、鼻の形は一切崩れていません。
見た目には傷跡や不自然さもなく、再建手術とは思えないほど自然な鼻のラインを保っています。
もちろん、鼻での呼吸も問題なく行えるようになりました。
見た目の美しさはもちろん、呼吸や嗅覚といった“本来の機能”が戻ることが、真の意味での再建だと考えています。
美容外科では、「きれいに見せる」ことがゴールになりがちですが、僕は“構造と機能の両立”を重視した美容医療を目指しています。
「今がきれい」ではなく、10年後・20年後も“その人らしさ”を保てる鼻整形。
それが、僕が提供したい医療です。
過去の整形で悩みを抱えている方、どこにも相談できずにいる方がいらっしゃったら、
再建的なアプローチで、“最後の選択肢”を一緒に考えることができます。
あきらめずに、ぜひ一度ご相談ください。
担当医師
前田 翔
リスク・副作用
感染、変形、左右差、後戻り、マヒ、可動性の変化、イメージとの相違等
施術費用
鼻中隔延長(肋軟骨)¥860,000
鼻尖形成¥337,000
鼻尖軟骨移植¥240,000
鼻柱下降¥350,000
鼻孔縁形成術¥350,000
※2025年7月時点での料金です。
※これ以外に、他院修正費用・検査費用・麻酔費用等がかかることがあります。
※モニター等で変動があります。

