

脂肪注入豊胸に関心はあるものの、
「ダウンタイムがきつそう」「どんなふうに回復するのか想像がつかない」
といった不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
今回は、ヒアルロン酸溶解→脂肪注入豊胸を行った40代女性の症例を通じて、術後1ヶ月までの経過を詳細にレポートします。
経過写真とともに、実際の痛み・腫れ・内出血・ケア内容なども含め、術後のリアルをお伝えします。
症例概要
- 年齢:40代後半
- 身長・体重:157cm/44kg(BMI17.8)
- 出産歴:あり
- 施術内容:
① 胸部のヒアルロン酸溶解(事前処置)
② 脂肪採取(大腿後面)+脂肪注入豊胸
「痩せ型で脂肪量が少ないけれど、自然なボリュームアップを目指したい」
というご希望を受けて、注入部と採取部を慎重に設計しました。
胸部の経過|Before〜1ヶ月


術後1週間:ハリ感と色味の変化が強い時期
- 乳房は「授乳中のようなハリ感」があり、軽い圧痛を感じやすい時期です。
- 特に妊娠・授乳歴がない方は、皮膚が伸びた経験がないため圧迫感がやや強く感じられる傾向があります。
- 紫色〜黄色の内出血が広範囲に出現。乳房下縁や側面に色素沈着が目立ちますが、これは正常な範囲内の経過です。
下着は前開き+ゆったり目のカップ付きインナーなどを推奨し、圧迫を避けます。
術後1ヶ月:腫れの軽減と脂肪の定着期
- 内出血はかなり吸収され、皮膚の色味も改善。
- ボリュームは術直後よりもひと回り程度落ち着いたサイズ感になります。
- 移植脂肪の定着は約5~6割程度とされており、1ヶ月以降も安定していきます。
この時期から、軽い運動の再開が可能になります(バストを強く揺らす運動は引き続き注意)。
採取部(大腿後面)の経過
「実は痛みが一番出やすいのが脂肪採取部」という声も多いパートです。
本症例では、細身体型ながら大腿後面にしっかり脂肪が確保されていたため、そちらから採取しました。

術後1週間
- 広範囲の紫斑・内出血が出現。重力に伴い色が下に降りてくることもあります。
- 圧迫ガードルを着用することで腫れ・痛みを軽減。
- 歩行時や椅子の立ち座りで違和感が出るものの、日常生活は可能です。
- お仕事が軽作業中心であれば、翌日から復帰される方も多い印象です。
また、ご希望の方には術後72時間持続する「エクスパレル麻酔」を使用することで、より快適な初期経過を過ごすことも可能です。
術後1ヶ月
- 内出血はほぼ吸収され、痛み・腫れともに大幅に軽減。
- 皮膚が引き締まり始めるタイミングでもあり、拘縮予防としてマッサージを開始していただきます。
このマッサージによって仕上がりがさらに滑らかになっていきます。
脂肪注入豊胸|術後の注意点と過ごし方
術後の脂肪をしっかり定着させ、トラブルなく回復させるには、生活管理の徹底が非常に重要です。
重要なポイント
- 1ヶ月間は圧迫・振動・強い運動を避ける
- 前開き・ノンワイヤーのインナー推奨
- 高タンパク・高カロリーの食事を心がける
- 禁煙厳守(脂肪定着率が大きく下がります)
- 圧迫着(ガードル)を1週間は必須、可能なら長期継続
脂肪注入豊胸は、シリコンバッグと違い「異物を入れない自然な豊胸」として人気が高まっています。
特に、バストと同時にボディラインの引き締めが叶うことも大きな魅力です。
本症例のように、痩せ型であっても適切な採取設計・術後管理によって、満足度の高い仕上がりが期待できます。
「自然に美しくボリュームアップしたい」
「ヒアルロン酸では物足りない、でも異物は避けたい」
そんな方には、ぜひ一度ご相談いただきたい施術です。
ダウンタイムや仕上がりについても、丁寧にご説明いたします。
担当医師
木下 恵里沙
リスク・副作用
出血、血腫、感染(化膿)、傷跡の残存、色素沈着、感覚鈍麻やしびれ、脂肪注入部のしこり形成、バッグの位置ずれや輪郭の浮き出し、左右差、拘縮(カプセル拘縮)、バッグ破損、BIA-ALCL(未分化大細胞性リンパ腫)の可能性
施術費用
コンデンスリッチ脂肪注入豊胸 ¥1,100,000
THE DAY豊胸 ¥400,000
プチ豊胸 ¥300,000
シリコンインプラント豊胸 ¥990,000
ハイブリッド豊胸 ¥1,700,000
※2025年6月時点での施術料金です。
※これ以外に、他院修正代・検査費用・麻酔費用等がかかることがあります。
※モニター等で変動があります。

