
術式
鼻中隔延長(肋軟骨)
鼻尖形成
鼻尖軟骨移植
猫貴族手術(肋軟骨)
人中短縮
他院修正
【経過】術後6ヶ月
施術内容
今回の患者様は、他院で「人中短縮」と「鼻へのオステオポール挿入」を受けた既往がありました。
しかし、術後に以下のような課題が残っていました:
- 鼻先が前方へ倒れ込み、“魔女鼻”のような印象に
- 人中短縮の効果が乏しく、「人中が長い印象」が残存
- 中顔面のボリューム不足によるEラインの不整
これらは単に見た目の問題だけでなく、解剖学的・機能的な構造破綻が背景にあるケースです。
再建ポイント①|鼻中隔の再構築
まず、オステオポールを摘出し、
鼻先が下がってしまった原因である前方に倒れた鼻中隔軟骨を支持し直すことで、
自然な角度・投影をもつ鼻先を再構築しました。
再建ポイント②|“人中が長く見える”解剖的理由
実際には人中を短縮していたにもかかわらず、長く見えてしまう原因は、以下の筋機能の緊張と構造の不足でした:
- 下顔面の突出に対抗するため、上唇に常に力が入っている状態
- 中顔面のボリューム不足により、顔の中間部が凹んで見える
このように、機能的な伸展(筋緊張)と支持不足の二重構造が「人中の長さ感」を助長していたと考えられます。
再建ポイント③|構造・審美・機能の三位一体で整える
この症例では、単一の施術では解決が難しく、複数のアプローチを組み合わせることで全体のバランスを再構築しました。
- 中顔面の支持不足 →《猫貴族手術》で骨基部からの前方支持を追加
- 上唇の厚み不足 →《人中部皮下組織の移植》で自然なボリューム感を形成
- 唇の形状 →《外側人中短縮》で唇の“富士山型”変形を防ぎ、なだらかなカーブを構築
術後6ヶ月の時点で、鼻・口元ともに自然な立体感と動きが再構築されており、機能的にも安定しています。
「骨切りなしでもここまで整えられる」──
それは、構造・筋肉・皮膚の機能までを正確に見極めたうえで、
多層的にアプローチする再建的美容外科の力です。
担当医師
前田 翔
リスク・副作用
感染、変形、左右差、後戻り、マヒ、可動性の変化、イメージとの相違等
施術費用
鼻中隔延長(肋軟骨)¥860,000
鼻尖形成¥337,000
鼻尖軟骨移植¥240,000
猫貴族手術(肋軟骨)¥660,000
人中短縮¥420,000
※2025年7月時点での料金です。
※これ以外に、他院修正費用・検査費用・麻酔費用等がかかることがあります。
※モニター等で変動があります。
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